小田原競輪のGⅢ第13回施設整備等協賛競輪「NO KEIRIN NO LIFE CUP」決勝戦が11月16日の12Rで行われ、宮本隼輔の番手捲りを塚本大樹(37=熊本・96期)がゴール前で差しGⅢ初優勝。賞金452万円を獲得した。
2着に宮本、3着は岡本大嗣。

賞金ボードを手に喜びの表情を見せる塚本
地元GⅠ見えた
レースは阿部がスタート。阿部―宮本―塚本―一戸―岡本―志村―山田―西村―松坂で周回。残り2周半で山田―西村―松坂が上昇するが阿部が突っ張り、西村は後退。松坂は4番手に下りるが一戸が引かずに確保。阿部は徐々にペースを上げ先行態勢に入る。宮本―塚本―一戸―岡本―志村―松坂が続いて最終周。山田―西村は不発。最終Bから一戸が踏み込むと宮本が番手捲り。宮本に続いた塚本が差して優勝した。
塚本は「阿部君が〝前なら(別線を)出させずに。先行1車は突っ張りがいい〟と言ってくれたので任せていた。その流れになり自分は(3番手の)仕事をしようと。追走は楽でしたし内だけ締めて(最後は)抜けそうだなと思い、しっかりハンドルを投げた」と冷静にレースを振り返った。そして「うれしいです」とGⅢ初優勝を喜んだ。
「(この優勝で)来年の熊本全日本選抜競輪(2月20~23日)にほぼ出場できると思う。そこに向けて(調子を)上げていきたい。嘉永(泰斗)君の(寛仁親王牌)優勝は刺激になったし、嘉永君の後ろを回れるように頑張りたい。GⅠでも通用できるように」と地元GⅠに向けての目標が明確になったGⅢ初Vだった。
◇塚本 大樹(つかもと・だいき)1988年(昭63)10月8日生まれ、熊本市出身の37歳。熊本学園大付属高卒。96期生として2009年7月、武雄でプロデビュー。昨年2月の全日本選抜(岐阜)で特別競輪初出場。通算成績は1261戦178勝。1㍍71、68㌔。血液型B。
◆次走 優勝した塚本大樹は大宮FⅠ(25~27日)、2着の宮本隼輔は取手FⅠ(22~24日)、3着の岡本大嗣は松戸FⅠ(26~28日)。


